孫が生まれて、離乳食に関わるようになったとき、「あれ、変わってる」と思うことがたくさんありました。
自分が子育てをしていたのは30年以上前。その間に、離乳食の常識はずいぶん変わっていました。同じ「離乳食」という言葉でも、進め方や考え方がこんなに違うのかと、驚きながら孫の食事に付き合っています。
離乳食の開始時期が変わった
昔: 生後3〜4ヶ月ごろから開始。白湯や麦茶、果汁などから始めていました。お風呂上がりや水分補給のために、白湯や麦茶を飲ませることも当たり前でした。
今: 生後5〜6ヶ月まで母乳やミルクだけでOK。水分補給も母乳・ミルクで十分とされていて、白湯や麦茶を別に飲ませる必要はないそうです。
「そんなに遅くていいの?」と最初は驚きましたが、消化機能が整う時期を待つことが大切という考え方に変わったようです。娘に教えてもらいながら、なるほどと感心することばかりでした。
アレルギー対応の考え方も真逆に
昔: 卵や乳製品など、アレルギーが出やすい食材はできるだけ遅く食べさせるのがよいとされていました。
今: 生後5〜6ヶ月から少しずつ食べさせることが推奨されています。早めに食べさせることで、アレルギーになりにくくなるという研究結果が出てきたためです。
長年「遅く」が常識だと思っていたので、正反対の方向への変化には驚きました。保育園でも、給食でのアレルギー対応には昔以上に気を配るようになっていて、家庭と保育園が連携して進めることの大切さを感じています。子どものアレルギー、給食ではどう対応しているかという記事にも詳しく書いていますので、気になる方はあわせて読んでみてください。
完了時期もゆっくりに
昔: 生後12ヶ月ごろが離乳食完了の目安とされていました。
今: 12〜18ヶ月ごろと、幅が広くなっています。
お箸の開始時期も、以前より遅くなっています。保育園で働いていても、私が子育てをしていたころと比べて、全体的にゆっくり進むようになったなと感じています。焦らせずに見守るという姿勢が、園でも家庭でも共通して大切にされているように思います。
「みんなと同じペース」より「その子のペース」へ
昔の子育ては、「何ヶ月でこれができないといけない」「周りはみんなできている」というプレッシャーがありました。祖父母や周囲から言われることも多かった印象です。
今はそういった「一律のペース」より「その子のペースでゆっくり」という考え方に変わってきています。
保育園でもそれを感じます。昔より一つひとつの段階をゆっくり、焦らず進めるようになりました。子どもが「食べることを楽しい」と感じられるように、無理に食べさせるのではなく、その子のペースに合わせることを大切にしています。保育園の給食で大切にしていることにも通じる考え方だと思います。
親にとっても、子どもにとっても、ストレスが少なくなったように感じます。
「正しい」は変わっていく
今の常識が、10年後も同じとは限りません。
子育てや離乳食の「正しい方法」は、研究が進むにつれて変わっていくものです。
だから、祖父母世代と子育て世代で「やり方が違う」と感じることがあっても、どちらが間違いというわけじゃない。それぞれの時代の最善を、それぞれがやってきただけです。
孫のごはんに関わりながら、そんなことを改めて感じています。自分の子育てのときも、毎日のごはん作りが誰かの安心につながっていると信じてやってきました。ご飯を作ることが、誰かの安心になっているという記事にも、そのときの気持ちを綴っていますので、よければあわせて読んでみてください。
時代が変わっても、子どもの成長を願う気持ちだけは、きっと変わらないのだと思います。


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