「保育園では何でも食べるのに、家では食べてくれない。」
そんな経験はありませんか?
給食を作っている私も、保護者の方からよくこの言葉を聞きます。
「先生、何か特別なことをしているんですか?」と聞かれることもあります。
特別なことは何もしていません。でも、小さな工夫はあります。今日はその話をさせてください。
子どもが食べやすい「大きさ」のひみつ
給食を作るとき、食材の大きさはとても意識しています。
目安は子ども用スプーンにのる大きさです。
大きすぎると、口に入れにくい。自分でうまく食べられないと、食事がストレスになってしまいます。
スプーンにのる大きさに切るだけで、子どもが自分で食べられるようになります。自分でできた、という達成感が「食べること」を楽しいと感じさせてくれます。
特別な料理でなくていい。切り方を少し変えるだけで、変わることがあります。
「薄味」だけじゃない、味付けのコツ
子どもの食事は薄味がいい、とよく言われます。
もちろんそれは正しいのですが、薄すぎてもおいしくない。おいしくなければ、食べたくなりません。
私が意識しているのは、大人が食べてギリギリおいしいと感じる濃さです。
「ちょっと薄いかな?」というぎりぎりのラインが、子どもにはちょうどいい。
家で作るときも、大人用に味付けする前に子どもの分を取り分けて、少しだけ薄める。それだけで十分です。
均等に盛り付けるだけで、見た目が変わる
給食の盛り付けで気をつけていることがあります。
それは、すべての食材を均等に盛ることです。
ごはんの量も、おかずの量も、すべての子に同じように。
そうすると不思議なことに、自然と彩りよく盛り付けられます。茶色ばかり、緑ばかりにならず、色のバランスが整っていく。
見た目がきれいなごはんは、食欲をそそります。
「今日のごはん、きれいだね」と子どもに言われたら、それだけで食卓が少し明るくなりますよね。
栄養バランスは「1日」じゃなく「1週間」で考える
保育園の給食は、市から配布される献立をもとに作っています。その献立は毎日栄養価が計算されていて、たんぱく質ひとつとっても、肉・魚・卵・豆腐などが1週間でバランスよく使われるように組まれています。
つまり、1日単位で完璧にしなくていいということです。
今日は肉だけになってしまった。野菜が少なかった。
それでも、1週間トータルで見れば十分バランスが取れていることがほとんどです。毎日完璧な栄養バランスを目指さなくていい。それだけで、少し気持ちがラクになりませんか?
全部やらなくていい。ひとつだけ試してみて
今日紹介したコツをまとめると:
- 食材はスプーンにのる大きさに切る
- 味付けは「大人がギリギリおいしい」濃さに
- 食材を均等に盛り付ける
- 栄養は1週間単位で考える
全部いっぺんにやろうとしなくていいです。
「今日はちょっと小さめに切ってみようかな」それだけでいい。
小さな工夫が積み重なって、少しずつ食卓が変わっていきます。あなたのペースで、ひとつだけ試してみてください。
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