以前の私は、「ちゃんとしたごはん=一汁三菜」だと思っていました。
主菜、副菜が2品、汁物。それが毎日の食卓の基準でした。
仕事から帰って疲れていても、「今日は品数が少ない」と感じると、なんとなく罪悪感がありました。もう一品作らなきゃと思いながら、くたくたの体で台所に立っていたことも。
でも今は、そんなプレッシャーから解放されています。
「一汁三菜」はひとつの理想。でも絶対じゃない
一汁三菜は、日本の伝統的な食事のかたちです。栄養バランスが整いやすく、理想的な食卓のひとつであることは確かです。
でも、それが毎日できなくても、何も問題はありません。
忙しい日は、丼と汁物で十分です。疲れた日は、冷凍食品とお惣菜を組み合わせるだけでいい。品数が少ない日があっても、それは「手を抜いた」のではなく「今日の自分にできることをした」だけです。
土井善晴さんの「一汁一菜」という考え方に救われた
料理研究家の土井善晴さんが提唱する「一汁一菜」という考え方があります。
ごはんと汁物、そして一品。それで十分だという考え方です。さらに「味付けはしなくていい」という言葉には、最初に読んだとき、本当に救われた気持ちになりました。
「そうか、これでいいんだ」と。
肩の力がすっと抜けて、ごはん作りが急に軽くなった感覚がありました。
実はこの考え方に共感したことが、このブログを始めようと思ったきっかけのひとつです。ごはん作りに負担を感じている人に、「これでいいんだよ」と伝えたくて。
品数を減らしても、家族は意外と気にしない
実際に品数を減らしてみて気づいたことがあります。
家族は、思っていたほど品数を気にしていませんでした。
それどころか、品数が少ない日のほうがメニュー的に喜んで食べることもあります。丼ものや麺類は特に人気で、「今日これ?やった」と言われることも。
頑張って何品も作った日より、シンプルな丼の日のほうが完食されたりする。そんなことが続くうちに、「品数=愛情や努力の量」ではないんだなと実感しました。
保育園の給食だって、品数を減らす日がある
私が働く保育園の給食は、基本的に主食・主菜・副菜・汁物または果物というかたちです。
でも毎日そうかというと、そうではありません。
どんぶりに汁物と果物だけの日もあります。土曜日は麺に和え物かサラダ、または汁物と決まっていて、いわゆる「一汁一菜」に近いかたちの日もあります。
栄養のプロが考えた給食でも、品数を減らす日がある。それが普通のことなんです。
今日の自分に合った品数でいい
今の私は、品数にこだわらずに作りたいものを作っています。
時間や気持ちに余裕がある日は、常備菜を作ることもあります。でも疲れた日は、一汁一菜で十分。そのくらいのゆるさが、長く続けるコツだと思っています。
「今日は品数が少ない」と感じたとき、罪悪感を持たなくていいです。
ごはんと汁物があれば、それは立派な食卓です。毎日台所に立つあなたは、それだけで十分すごいことをしています。

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