「昨日は食べたのに、今日は食べない」
「好きだったはずなのに、急に嫌がる」
子どもの食べムラに、戸惑ったことはありませんか?
せっかく作ったのに食べてもらえないと、がっかりしたり、イライラしてしまったり。
「私の作り方が悪いのかな」と、自分を責めてしまうこともありますよね。
でも、まず伝えたいことがあります。
子どもの食べムラは、本当によくあることです。特別なことではありません。
保育園で毎日見ている「食べムラ」の現実
私は保育園で調理の仕事をしていますが、子どもたちの食べ方は本当に日によって違います。
昨日お変わりしていた子が、今日はほとんど食べない。苦手だったものを急に食べるようになる。その逆もあります。
大人から見ると不思議に感じますが、子どもにとってはとても自然なことなんです。
食べムラには、ちゃんと理由がある
子どもは体も心も成長の途中。食べる量や気持ちは、こんないろんな要素に影響されます。
- お腹の空き具合
- 体調
- 気分
- 遊びへの集中度
- 眠さ
こういったいろんな要素が影響して、「食べる日」と「食べない日」があります。これは決してわがままではなく、その子なりの自然なリズムです。
それに、大人でも同じですよね。今日はしっかり食べたい日、なんとなく食欲がない日、軽く済ませたい日——子どもも同じです。
そう思えると、少しだけ気持ちが楽になるかもしれません。
栄養は「1日単位」で考えなくていい
「ちゃんと栄養が取れているのかな」「このままで大丈夫なのかな」——そんな不安が出てくるのも当然です。
でも、大丈夫。栄養は1日で完璧にとらなくていいんです。
昨日食べられたなら、今日は少なくても大丈夫。今日食べられなくても、明日食べるかもしれない。
少し長い目で見てあげると、ちゃんとバランスはとれていきます。
「食べさせなきゃ」と思いすぎなくていい
食べてほしい気持ちが強いほど、つい「もう一口食べて」と声をかけたり、なんとか食べさせようとしてしまいますよね。その気持ち、とてもよくわかります。
でも、無理に食べさせようとすると、食事の時間そのものがしんどくなってしまうことがあります。子どもにとっても「食べなきゃいけない時間」になってしまうと、余計に食べなくなることもあります。
だからこそ、“用意するところまでがあなたの役割”くらいに考えてみてください。
食べるかどうかは、子どもに任せる。最初は少し勇気がいるかもしれませんが、この距離感が、実はちょうどいいことも多いです。
大切なのは「安心できる食卓」であること
完食することよりも、食卓でほっとできることのほうが、ずっと大事です。
- 一緒に座る
- 同じものを食べる
- 無理に食べさせない
それだけでも、子どもにとっては十分な経験になります。
あなたが毎日ごはんを用意していること。それは、当たり前のようでいて、本当はとても大きなことです。
食べたり、食べなかったりを繰り返しながら、子どもは少しずつ”食べる力”を身につけていきます。
うまくいかない日があっても大丈夫。食べなかった日があっても大丈夫。あなたのせいではありません。
食べる・食べないは、波があって当然。あなたがそばで見守っていること、それだけで十分です。
どうか焦らず、比べず、ゆっくりとその子のペースを大切にしてあげてくださいね。
そして何より、がんばっているあなた自身にもやさしく。そのままで、ちゃんと大丈夫です。


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