子どもと一緒にごはんを作るのは、正直、手間がかかります。
時間もかかるし、散らかるし、思い通りに進まない。
「一人でやった方が早い」と何度思ったかわかりません。
でも、一緒に作ることには、そのめんどくさい手間を超えた「いいこと」がたくさんあります。
わが家の定番は餃子と、コロッケの衣つけ
子どもたちが小さいころ、一緒によくやったのが餃子包みとコロッケの衣つけでした。
餃子は、具材さえ作ってしまえば、あとは包むだけ。
子どもでも参加しやすいし、多少形がいびつでも焼いてしまえば美味しい。
コロッケは、衣をつける工程——パン粉をまぶす作業を子どもに任せていました。
粉っぽくなるし、テーブルが散らかるけれど、子どもは嬉しそうに手を動かしていました。
子どもが大人になっても、一緒に作る
あれから月日が経ち、子どもたちは全員大人になりました。
それでも、家族みんなが集まるときには今でも餃子を作ります。
私が具材を準備するだけで、あとはみんなで包む。
大人になった子どもたちと囲むテーブルで、あっという間に大量の餃子ができあがります。
子どものころに一緒にやってきたことが、大人になっても続いている。
それが何より嬉しいことだと感じています。
保育園で見てきた「食育」の力
保育園の調理師として働くなかで、子どもと食の関係をたくさん見てきました。
給食で使うさやえんどうやスナップエンドウの筋取りを、子どもたちに手伝ってもらうことがあります。
小さな手で一本ずつ丁寧に筋を取る姿は、真剣そのもの。
また、子どもたちが自分で育てた野菜を給食に出す取り組みもあります。
ミニトマト、きゅうり、なすなど、種から育てて収穫した野菜です。
そのとき、普段は野菜が苦手な子もよく食べているんです。
自分が育てたから、自分が関わったから、食べてみようという気持ちになる。
「食べること」と「作ること」がつながると、子どもの食への関心がぐっと変わります。
保育園での食育についてもっと知りたい方は、保育園の給食が完食される理由。家でもできる小さなコツもあわせてどうぞ。
一緒に作ることで育つもの
子どもと一緒にごはんを作ることで育つのは、料理の技術だけじゃありません。
- 食材に触れることで、食べ物への親しみが生まれる
- 自分が作ったものを食べる喜びが、食欲につながる
- 苦手な野菜も「自分で作った」という理由で食べられることがある
- 料理する大人の姿を見て、食への興味が育つ
大がかりな料理でなくていいです。
餃子を一緒に包む。卵を割ってもらう。野菜を洗ってもらう。
そのくらいの小さな参加で十分です。
子どもと野菜の関係が気になる方は、子どもが野菜を食べないは当たり前。保育園調理師が毎日見てきたこともぜひ読んでみてください。
散らかっても、うまくできなくても、それでいい
子どもと一緒に作ると、キッチンは必ず散らかります。
形の崩れた餃子、パン粉だらけのテーブル、床に落ちた具材。
片付けが増えるのは確かです。
でも、そのぐちゃぐちゃの時間が、いつか「あのとき楽しかったな」という記憶になります。
うまくできなくていい。散らかっていい。
一緒に作った記憶が、食卓の一番の味つけになるから。
子どものごはんで頑張りすぎていると感じたら、離乳食、幼児食、頑張りすぎなくていい理由。4人育てた私が思うことも読んでみてください。


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